日本は自然に恵まれているか 7
昔は自分さえ毒を食べなければ大丈夫であったでしょう。
しかし今は違います。
自分の生活域のどこかに、分解性の困難で残留性の高い新しい化学物質などの毒物が捨てられるとします。
すると、食うものと食われるものとの食物連鎖を通して、生物濃縮をしながら人間や猫やコウノトリなどの高等動物の皮下脂肪や肝臓にそれらの毒物が濃縮される危険性があります。
このような生態学の基本的な知見が欠けていた当時の行政・企業・法曹界。
さらに労組や一般市民にとっては、目に見えるもの、手に触れることのできるもの、測定出来るものだけがいわゆる科学的判断の手がかりとされてきたのでした。
そして不幸なことに、公害という形でその後の日本人の生き方に大きな警鐘をならす結果となったのでした。