« 2010年07月 | メイン | 2010年09月 »

2010年08月 アーカイブ

日本は自然に恵まれているか 3

最近では、どうにか開発の手から免れて残されてきた亜高山性の針葉樹林帯、お花畑やハイマツに象徴される高山植生域にまで、自然に飢えた人たちがすさまじいまでの勢いで殺到しています。


当然そこでは観光道路が出来、さまざまな観光施設やスーパー林道などに象徴される各種の交通施設も出来てきます。


現在はまさに、日本列島傷だらけとも表現しうるほど、自然の緑は大規模な変貌を強要されているのです。


急速に消滅しているのは自然の森だけではありません。


関東地方の雑木林に例をとってみましょう。


そこでは、人々は長い間木炭やたきぎを取るために、15年か20年おきに定期的な森林の伐採を行なってきました。


家畜小屋に敷くため、また当時の唯1の肥料であった有機肥料源として下草刈り・落葉かきなどをして、自然と共存してきました。


国木田独歩の『武蔵野』の雑木林、また徳冨藍花の『自然と人生』などに出てくるクヌギ・コナラなどの里山の雑木林は決して自然の森ではありません。


また、箱根の十国峠や仙石原のススキ草原、九州は阿蘇の草千里などのススキ草原・シバ草原も、そのほとんどはかつて森林で被われていた地域なのです。


しかし、定期的な放牧・採草、さらに1年ないし4年に1回の火入れという人間の影響下に、現在あるような形で成立した二次草原です。


今やこのような二次草原・二次林も含めて自然の緑はニュータウン開発や道路造りによって急速に破壊されました。


そして赤茶けた、まさに裸の死の地肌が露出しつつある惨状が各地に見られるようになってきています。

日本は自然に恵まれているか 4

私たちがどんなに文化文明・科学技術・経済・産業を発展させても、地球上に生かされている限り、最低限、自然の生態系の枠の中でしか生きてゆけないことを知るべきです。


私たちの生存の基盤、命の共存者としての緑の自然に象徴される自然環境が急速に荒廃したら、すべての共存者が死に絶えた都市砂漠ができあがります。


その中で、人間だけが孫子の代まで健全に、人間固有の豊かな知性・感性を、健康な肉体を、持続的に維持することができると考えることは不可能でしょう。


また、1度破綻したら復元が不可能な遺伝子資源、ジーンプールを保障するためにも、私たちは従来の


「自然は邪魔物であり、邪魔者を皆殺しにして自分だけ、自分の属する集団だけがよりよい生活をしよう」・・・とした対決の思想から、


「自分や自分の家族、周囲の人たちが生きのびるためにはどんな嫌な相手であっても皆殺しをしない」・・・という思想にたどりつくべきなのです。


私たちは生態系の中では消費者の立場でしか生きてゆけません。


そのため、生産者であり、ふるさとの固有の景観の主役としての「ふるさとの森」に象徴されるような、より多様で動的な、長期的には安定した豊かな自然環境、多彩な生物社会を積極的に残す努力をすべきなのです。

About

2010年08月にブログ「世界探検ブログ」に投稿されたすべてのエントリです。新しい順に並んでいます。

前のアーカイブは2010年07月です。

次のアーカイブは2010年09月です。

他にも多くのエントリがあります。メインページアーカイブページも見てください。

管理人のお気に入り

iPhone修理

通販コールセンター

EC&通販専門のコールセンター会社に、無料で複数の見積が取れる一括見積サイト「EC通販コールセンターナビ」。小コールや短期間でもOK!

seiko 腕時計

腕時計のWEB通販。セイコー(SEIKO),グッチ(GUCCI),ブルガリ(BLGARI),SKAGEN(スカーゲン),トミー ヒルフィガー(TOMY HILFIGER)の時計を激安で通販しております。