滅亡の本当の原因は・・・
私は、モヘンジョ=ダロの滅亡や衰退のいちばんの原因は、地球規模の気候変動と、それにともなうインダス川の流路の変更によるのではないかと考えています。
地球のまわりには「収束帯」という、雨を降らせる帯が、北半球にも南半球にも1本ずつ、それぞれ緯度でいうと25~40度前後のところをとり巻いています。
日本が水に恵まれているのも収束帯のおかげです。
この収束帯は、太陽の黒点活動の影響などを受けて、長い年月のうちに、ときどき上下に移動することがあります。
古代、モヘンジョ=ダロが栄えたころは、インダス川の上中流域は豊富に雨が降った地域でした。
モヘンジョ=ダロにも3回以上、大洪水を受けた跡が残っています。
ところが、地球規模で収束帯の移動が起こり、雨が降らなくなります。
当然、インダス川の水量が減少して川筋が変化してしまい、モヘンジョ=ダロ一帯が砂漠化することになります。
川筋が変わると、地表上の問題だけでなく、地下水にも変化が起こります。
地盤全体が塩害で汚染され、穀物を豊かに実らせたインダス流域の農地も荒廃していきました。